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グロソブに注目

グロソブの魅力

グローバル・ソブリン・オープン(以下、グロソブ)は、定期分配型の代表ともいえる投資信託で、日本で一番大きな投資信託です。純資産総額は5兆6,096億円(2007年10月31日現在)。

グロソブは人気が高く、日本人が好きな「安心感」を売りにした投信のため、10年を迎えた今も安定した分配金を出しています。

グロソブが人気があるのは投資信託を検討している方ならご存知のことでしょう。では、グロソブに問題点、注意点はないのかについてみていきましょう。

まず、グロソブのポジションである外国債券ですが、外国債券に問題があるわけではありませんが、資産の大半を債券につぎ込むのは危険です。ここ数年は、ユーロの上昇によってグロソブも安定した分配金を出していました。しかし、これは単なる幸運で、ここ数年が恵まれ過ぎていたと考えるべきでしょう。

グロソブに資産の大半をつぎ込むのではなく、投信で考えるなら、国内株式型インデックス投信に3割、資産分散型に3割などと分散投資が基本となります。

また、グロソブは信託報酬が高めなのも気になります。グロソブほど巨大なファンドであればインデックス投信並みに信託報酬は下げられると思いますが、1.3125%と同じようなインデックス投信であるPRU海外債券マーケット(0.6825%)に比べて2倍近い信託報酬となっています。

グロソブのリターンは市場平均よりも低い

グロソブのリターン

グロソブのリターンは市場平均よりも低いということも注意点として挙げられます。グロソブはどの雑誌でも絶賛されているため意外に思われるかもしれませんが、インデックス投信に比べ、トータルリターンは劣っています。

モーニングスターによると、ここ3年のトータルリターンを年率で見ると、

グロソブ(毎月分配型):7.5%
PRU海外債券マーケット :8.6%

と1%近くも劣っています。

グロソブに投資してここ数年安定した分配金を受け取ることができた人は、実は、市場平均より1%も少ないリターンを受け取っていたに過ぎないということです。

グロソブは投資目的で検討する

グロソブの使い道

グロソブは主要先進国のソブリン債に投資しているので大きく損をすることはあまり考えられません。しかし、グロソブの評判の悪いのは、毎月分配型であり、コストが高く、リターンが市場平均より低いからです。

長期的に考えるなら、毎月分配型というのは損をしています。複利効果が得られないからです。分配されるたびに税金に持っていかれ、再投資する効率も悪くなります。

ただ、これは考えようだと思います。たとえば、退職して年金生活となった方は、それほど資産を増やすことに興味があるわけではなく、「どれだけ資産を減らさずに暮らせるか」に重点を置きます。

年金は偶数月に受け取るので、収入がない月でも毎月分配型や隔月分配型を選べば、毎月収入が入ってくることになります。しかも資産はほとんど減りません。ですから、今ある資産を有効活用し、定期的な分配金を得られるという目的から見れば、グロソブは安定した分配金をだす、魅力的な投資商品と言えるでしょう

グロソブのような定期分配型投信は、基準価額の値上がりを求めて投資するものではないということを頭に入れておけば、おのずと選ぶ基準が見えてくるでしょう。何を求めて投資するか、ここをしっかりと見据えてください。

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